待降節の間、教皇はこう述べた。「キリストの到来に備えるにあたり、忙しさによって気を散らされてはならない」

待降節の間、教皇はこう述べた。「キリストの到来に備えるにあたり、忙しさによって気を散らされてはならない」 待降節の間、教皇はこう述べた。「キリストの到来に備えるにあたり、忙しさによって気を散らされてはならない」

バチカンのクリスマスツリーとキリスト降誕のシーンが信者で埋め尽くされたサンピエトロ広場を飾る中、教皇レオ14世は、キリストの誕生を迎える準備の時としての待降節の重要性を強調した。

教皇は12月17日の水曜一般謁見において、様々な言語グループの巡礼者たちへの挨拶の中でこの励ましを述べた。

「神の子にして世界の救い主である新生児イエスの到来に備え、皆様一人ひとりとご家族が祝福に満ちた待降節を過ごされますようお祈りします」と、教皇レオは英語圏の信徒に向けて語った。

教皇レオ13世、一般謁見にて(@Vatican Media) 教皇レオ13世、一般謁見にて(@Vatican Media)

キリスト降誕のシーンの重要性

「クリスマスまであと数日となりました。皆様のご家庭では、キリスト降誕の神秘を象徴的に表現したキリスト降誕のシーンが、今まさに完成しつつあるか、あるいは既に完成していることでしょう」と、教皇はイタリアの信徒たちへの挨拶の中でこう述べた。

12月15日(月)、バチカンはサンピエトロ広場とパウロ6世講堂に設置されたキリスト降誕のシーンを公開した。

「信仰のみならずキリスト教文化と芸術においても重要なこの要素が、人となって『私たちの間に住まわれた』イエスを覚えるクリスマスの伝統として、これからも受け継がれていくことを願います」

慌ただしい活動に巻き込まれないように

クリスマスまであと1週間となった中、教皇はフランス語圏の信徒への挨拶で、この祝祭を深く生きるよう促し、他の事柄に気を取られないよう呼びかけた。

「祝祭の準備に慌ただしい活動に巻き込まれ、表面的な体験に終わり失望の余地を残すことのないよう注意しましょう」と説明。「むしろ、イエスを待ち望む間、心を注意深く警戒させ、その慈愛に満ちた臨在が永遠に私たちの生活と心の宝となるよう、時間を割きましょう」

ドイツ人巡礼者への挨拶では、待降節が「ためらいなくイエスを迎え入れることでクリスマスに備えるよう招いている」と強調した。

「主は私たちの希望です。だからこそ、主の誕生の祭りを喜びをもって待ち望み、確信をもって共に祈りましょう。『主イエスよ、おいでください』と」と教皇は語った。

教皇がサンピエトロ広場にて信徒に挨拶する(@Vatican Media) 教皇がサンピエトロ広場にて信徒に挨拶する(@Vatican Media)

黙想と祈りの時

ポーランド語話者への挨拶の中で、彼は待降節の最終日を省察と祈りの時とし、告解の秘跡や霊的黙想を通じてキリストの到来に備えるよう呼びかけた。

ポルトガル語圏の信徒への挨拶では、火曜日に始まったクリスマス九日間の祈りが「伝統に富む」地域もあると強調。

さらにこの祈りが「すべての人にとって心を軽くし、間もなく訪れる神の御子の誕生に備える新たな機会となるように。希望の聖母が、この霊的取り組みにおいて皆様とご家族を常に守り導かれますように」と付け加えた。

「キリスト教徒は、神と隣人への愛に心を開くよう招かれています。そうすることで、真の平和と喜びに満たされるのです」と、教皇はアラビア語圏の巡礼者への挨拶で力強く訴えました。

一般謁見中のサンピエトロ広場における教皇(@Vatican Media) 一般謁見中のサンピエトロ広場における教皇(@Vatican Media)

今後の一般謁見

12月24日(水)はクリスマスイブのため、一般謁見は行われません。

12月20日(土)にはジュビリー・オーディエンスが行われ、次の一般謁見は年末の12月31日(土)に開催されます。

大晦日に一般謁見が行われたのは、50年前の1975年が最後であり、聖パウロ6世教皇によって執り行われました。